(2009年4月1日から2010年3月31日まで)
I 事業実施の結果
本会がインド・U.P.州アラハバード県を中心に活動を始めて6年が過ぎ、本会のインドにおける国際協力事業は、農業のみならず教育、保健・栄養、農村組織、収入向上と貧困削減の分野でも、日本の財団、政府系国際協力団体等に認められるようになり、JICA等の大型支援が得られるようになった。これは現地スタッフ、現地派遣スタッフ、派遣短期専門家、国内事務局、および本会理事らの努力と協働による賜物であると考える。本会の活動にご支援、ご協力してくださっている全ての方々に心より感謝したい。
2009年度は特に「農村組織と農村人材育成」を強調し、様々な分野での活動を展開した。特に、農村組織活動では小規模自助グループ(SHG)と青年グループの育成、農村ヘルスボランティア(VHV)の育成、ミニコープ(稲作、養鶏)の育成に力をいれた。これらの活動をより実りあるものにするために、JICAの協力資金を得て、本年度、アラハバード県下の3ヵ村(マエダ村、ハルディー村、カンジャサ村)に希望農民学校を設立した。昨年度設立されたバルゴナ校を加えると、これで同校は4校となった。
また、インド日本大使館よりサムヒッキンボトム農工科学大学(前アラハバード農業大学)継続教育学部は「草の根無償資金」を得て、当学部3階に「持続可能な農村開発訓練センター」を今年3月に完成させた。この建設費の超過分と施設の内部設備費は主にインド三浦後援会等からの寄付金が充てられている。このような教育訓練施設の充実は、現地スタッフや受益者にとって大きな励みとなっており、今後のプロジェクト活動の躍進が期待されている。
継続的に行われている事業も含めた今期の活動報告は以下のとおりである。
II. 本会の事業内容の概要
人材派遣に関する支援
1.現地スタッフ派遣
2.現地ボランティアスタッフ派遣
3.専門家派遣
事業協力活動
4.アラハバード農業大学継続教育学部における2009年度の「10ヶ月持続可能な農業研修コース(SCSA)」の支援
5.女性と農村青年のための自助グループ組織(SHG)づくりに対する支援
6.健康栄養・農村母子保健事業の支援
7.貧困家庭の農村教育支援
8.貧困農民のための所得向上活動のための支援
9.持続可能な農業(特に養鶏、有機稲作)研修事業とその普及支援
10.第5回収穫感謝祭開催の支援
その他の支援協力活動
11.活動報告会
12.広報活動
13.フィリピンへのスタディーツアー参加
14.ミャンマー・カチン州の農業大学校への支援
詳しくは、こちらをご覧ください。