インド国内でも最悪の乳児死亡率地域であるウッタルプラデッシュ州の農村では、農村女性は育児方法や、食習慣についてあやふやな知識のまま、子育てをしています。また、村内では決して衛生的でない環境で出産が行われています。これらの現状に対して、存在している行政サービスも機能していないことが多く、またサービスを受けるためには、センターへの交通アクセスが必要不可欠であり、そのアクセスがない農村が多数存在します。
有機農業普及、貧困家庭教育事業と平行して、子供の将来のために乳児期の母乳育児の普及、幼児期の食生活の改善は大きな課題です。また実態を探るための調査も平行して実施し、行政機関などの公的組織や郡村の有力者、そして育児をする母親自身とともに地域の健康に取り組み、健やかな子供たちが育つ農村環境を目指して、
農村保健事業の実施を支援しています。