インドの農村に有機農業を - 農村有機農業普及事業

特定非営利活動法人アーシャ=アジアの農民と歩む会は、サムヒギンボトム農工科学大学継続教育学部における、インド国内、周辺諸国の農村地域での有機農業普及事業を支援しています。

【主な事業内容】
・継続教育学部での普及、啓蒙活動
・専門家派遣
・農村組織の運営
・安定した生活、収入を得るための有機農業組合組織の運営
・有機農業に携わるワーカーのためのセミナー主催
・他地域のNGOとの共同事業支援
・インドや海外政府が行っている有機農業プロジェクトの助言活動
※組合運営は現在のところ、生産者自身とNGOが協力し合いながら行っています。主に組合員が生産した野菜、農産物の加工とその販売に重点を置き、また日本にも現地で取れる原料を用いたインドハーブ入浴剤をフェアトレード商品として販売しています。

【インドの農業の現状】
世界各地の発展途上国と呼ばれる国々の農村で、農業生産を高めるために使用されてきた化学肥料・農薬の弊害がますます表面化してきています。 インドもその例外ではなく、土が疲弊し、生産力が高まるどころか、低下している地域も多く見られ、弱った農作物に群がる病虫害を駆除するために、農民はますます農薬の使用を余儀なくされ悪循環となっています。また農薬の価格は収入の乏しい農民にとって非常に高価であり、そのために農地を失い、日々の食事でさえを失います。さらに危険な農薬を継続的に使用している地域では、かつての日本のように健康を害する農民や子どもたちが今も現れ、河川や飲み水などの自然環境汚染を危惧する声も聞かれています。

継続教育学部の活動は、農村地域での持続可能で安全な有機農業の普及に力をいれ、農村地域の将来を担う人材育成と直接の農村への働きかけをしています。